その女性は微笑みながら、
時折カメラ目線で、なにやらメモを書いている。
そうして、そのメモをカメラに向けて、
また、おいでおいでを始めた。
メモは、少しピントがボケながらも
ちょっとづつズームされた。
『明日、ナンバ○ズ4を買いなさい。
番号は、0.4.9.0』
そう、書かれていた。
私は、とっさにその番号をメモった。
しばらくすると、その女性は、
ウィンクして、そのメモにライターで火をつけた。
まるで、手品のように、その紙は、一瞬で消えた。
その女性は、右手の親指を立ててこっちを見て、
軽くうなずいた。
その瞬間、映像も消えた。
「今のは、なんだったんだ?
そうだ、もう一度見てみよう。」
録画表に戻ってもう一度再生しようとしたが、
タイトルは消えていた。