【連載小説】 狙われた女  36話

 

 

「あのー、すいません、

“さはしさん”は、いらっしゃいますか?」

 

 

「え?“さはし”ですか?

えーと、うちの社員には、

“さはし”という者はおりませんが・・、

メーカーの人かな?

ちょっと、聞いてきます。」

 

 

「やっぱりな。」

 

 

「なんなんですか?平良さんー。」

 

 

「お客さまー、今確認してみたんですが、

“さはし”という者は、メーカーさんにもいませんよ。」

 

 

「えー、本当ですか?それじゃ、この名刺は・・」

 

 

「お客さん~、何の冗談なんですかー。これ。

じゃ私は失礼しますね。」

 

 

「平良さーん。気味が悪いんですけどー。」

 

 

「そりゃ、そうさ、もう一度名刺みてごらん。」

 

 

「“佐端さん”って、書いてますけど。」

 

 

「私達には、サタンって見えるよ。」

 

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