
「ん? もしかしてあれは、外付けHDDじゃない?」
「そうなんです。
前のものよりも数倍容量も大きいですし、
4つの番組を同時に録画できるんですよー。」
「ですよーって、あんな目にあってあんた平気なの?」
「これは、新品ですし、
係りの方がサービスしてくれたんで大丈夫ですよ。」
「・・その係の人は、前の時と同じ人?」
「ええ、そうですけど、とても親切な店員さんですよ。」
「なるほどね。」
「え?なんなんですか?」
「んー、まあいいさ。
ところで、このテレビは、
配達の人が、設置したんだよね。」
「はい。」
「HDDもそうだよね。」
「はい。そうですけど、なにか、問題ありますか?」
「その店員さんの名刺とかって、もらってない?」
「ああ、もらいました、
えーと、“さはしさん”って人です。コレです。」
「やっぱり、ふざけやがって。」
「え?」
「マイさん、今からや○だ電器に行きましょう。
まだ開いてるから、そこで、確認しましょう。」
平良さんにせかされるように、
私たちは、や○だ電器に向かった。