【連載小説】 狙われた女  32話

 

 

プルルルル、プルルルルー。

 

 

「はい、マイです。平良さん大丈夫ですか?」

 

 

「うん、良く寝た。」

 

 

「え?」

 

 

「ハハ、大丈夫。もう、終わったから。」

 

 

「ホ、ホントですか?」

 

 

「確認もとれたから、100%大丈夫ですよ。」

 

 

「え? 確認って?」

 

 

「あ、ああ、

住職が完璧に供養してくれたからって意味。

大丈夫。」

 

 

「ありがとうございました。私、助かったんですね。」

 

 

「そっ。しかも、マンションまで手に入れました。

メデタシ、メデタシ。」

 

 

「あのー、来週マンションのほうへ引越しますので、

ささやかですが、お祝いしませんか?」

 

 

「いいですね~。

それじゃ、メドがついたら連絡ください。

待ってます。」

 

 

やたー。終わった~。

私、助かったんだー。

 

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