【連載小説】 狙われた女  31話

 

 

 

「んんんん~、よく寝たー。

んと、今何時? 

お、2時50分か。いいタイミングだね。サ。

いつでもおいで、ネズミちゃん~。」

 

 

そして、3時05分。

 

 

テレビに2つの赤いランプが点いた。

 

 

「よし、これで終わりだ。サ。」

 

 

平良さんは、HDDのコンセントと、

テレビへの接続コードを同時に外した。

 

 

「ネズミちゃん、アウトー!」

 

 
ことは、あまりにあっけなく、終わった。

 

 
夜が明けると、平良さんは、

お寺に行き、お寺の住職の立ち会いのもと、

お焚き上げ供養の炎の中に

HDDを投げ入れた。

 

 
「ギーモ、確かに二人がこっちにきたよ。

サガリィーによると、心中したカップルらしい。

あとは、こっちにまかせてね。

お疲れ様ー。」

 

 

「はーい、よろしくね。」

 

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