
「んんんん~、よく寝たー。
んと、今何時?
お、2時50分か。いいタイミングだね。サ。
いつでもおいで、ネズミちゃん~。」
そして、3時05分。
テレビに2つの赤いランプが点いた。
「よし、これで終わりだ。サ。」
平良さんは、HDDのコンセントと、
テレビへの接続コードを同時に外した。
「ネズミちゃん、アウトー!」
ことは、あまりにあっけなく、終わった。
夜が明けると、平良さんは、
お寺に行き、お寺の住職の立ち会いのもと、
お焚き上げ供養の炎の中に
HDDを投げ入れた。
「ギーモ、確かに二人がこっちにきたよ。
サガリィーによると、心中したカップルらしい。
あとは、こっちにまかせてね。
お疲れ様ー。」
「はーい、よろしくね。」