【連載小説】 狙われた女  25話

 

 

私たちは、早速プランを実行した。

 

 

まず私は、最後の番号のナンバ○ズ4を30口購入した。

 

 

「よし、これで1500万円は、キープできるだろう。

今度は、マンション探さなきゃ。」

 

 

新都心に2LDKで2800万円という物件があった。

新築でオール電化。

ひとりで住むには、最高の物件だった。

 

 

「よし、これに決めた。」

 

 

もはや、迷っている暇はなかった。

私の命がかかっているのだから。

 

あっけにとられる不動産屋さんに、

頭金1000万円を渡して、

とりあえず、マンションを押さえた。

 

 

「マイさん、あとはとりあえず

必要な衣類だけを持ってホテル住まいをしてください。」

 

 

「はい、分かりました。」

 

 

「私は、金曜日にアパートで待機して、

夜中の3時05分、奴らをHDDに閉じ込めます。

それで、おしまいですよ。」

 

 

「平良さん、スゴイ。

私は、どうお礼をしたら良いのでしょう?」

 

 

「あ、お金は、奴らからもらうから大丈夫。」

 

 

「え?もしかして・・・、買ったんですか?」

 

 

「当然。

当たるって分かってるんだからいただきます。

たまにはこんなご褒美があってもいいでしょ。ヒヒ。」

 

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