
「そんなー、私助からないんですか?」
「彼らは霊ですから、当然肉体を持っていません。
霊は、電気的なものと相性がいいんです。
ですから、未来の新聞も彼らがつくった映像ですし、
宝くじの当選も彼らが誘導したのでしょう。
彼らの目的は、あなたを仲間に引き込むこと、
つまり死んでもらうことです。」
「そんなー、なんで私が・・・」
「たまたま、でしょう。
しかし、宝くじの手口はウマイなー。」
「あのー、私かなり、ヤバイと思うんですが。」
「あー、大丈夫。
奴ら、電気の中を移動してるわけですから、
電気を止めちゃえば来れませんよ。
それより、最初の番号が“0・4・9・0”で
次が“1・2・1・9”でしたね。
これって、0490が、“たま、しー、く、れ” で
1219が、“あい、に、い、く”ですよ。ハハ。」
「あのー、私かなり怖いんですけどー。」
「ダイジョブ、ダイジョブ。
怖がりすぎると寿命が縮みますよー。
ギャハハー。」
「笑えません。」
「あ、ゴメンなさい。ホント大丈夫ですから。
それより、ひとつ提案があるんですが・・・」