【連載小説】 狙われた女  1話

 

 

あれれ、何、このノイズ。

録画した番組が、モザイクみたいになってるよ。

あちゃー。壊れちゃったかなー。

 

コレコレ、動け!

 

こんな時は、叩いてみるのが、正しい。

 

よし。

 

「コラ!パンパン、言うこと聞きなさい。

もうー。このドラマもうすぐ最終回なんだからー。頼みますよー。」

 

プツっ。

 

「えー!。マジィー。

こらぁー、プツっ、じゃないー。

消えるなってばー。もう、本当に腹立つ!」

 

テレビの画面が青だけになった。

 

あーん、まだ、買って三ヶ月しかたってないのにー。

 

このテレビは、42型の液晶テレビで、

この春に、購入したばかりだった。

 

あまり、社交的ではない私は、テレビがお友達ってとこ。

それで、おもいきって、42型の大型液晶テレビをゲットした。

 

私の部屋には少しばかり大きすぎるかとも思ったのだけど、

今年は、オリンピックもあるし、

とりあえず、10年は楽しめるってことで、

買ってしまったのだった。

 

その際に、おまけ的につけてくれたのが、

この問題の外付けHDD(ハードディスク)ってわけ。

 

HDDは初めてだったけど、

このチビ助は結構優秀で、

200時間の録画もできるシロモノだった。

 

おかげさまで、今日まで、番組表を見ながら、

簡単に予約録画して楽しんでいたのだが。

 

あー、それなのに、たった、三ヶ月で故障するなんて。

 

「やっぱ、おまけ、だね。日本の技術も怪しくなってきたもんだ。」

 

その夜は、さっさと寝て、

翌日一番で、や○だ電器に行くことにした。

 

私の名前は、マイ。24歳のOLだ。

仕事は、総合病院で医療事務をやっている。

 

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