「あ!写った。」
映像は、前と同じ遊園地のようだった。
今回は、あの、美女はいない。
突然映像が動いた。
男の人が、カメラを自分のほうに向けたようだ。
何度か映像はブレたけど固定された。
イイ男ー。
かなりのイケ面だ。
その人は、笑顔で何か言った。
オ・メ・デ・ト、あー、おめでとうだ。
「ありがとう」
思わず、そう言ってた。
音声は、やはり入っていないようだ。
あれ?
いいよ、いいよ、どういたしましてって感じる。
なんで?
「私の声が、聞こえるんですか?」
テレビに話しかけるように、私はそうつぶやいた。
うん?うんだ。
聞こえるんだ。
なんで、なんで?
「あなたの心に語りかけている。」
あー、やっぱり。
分かる。心で感じる。
「それよりも、時間がないから、メモして。いい?」
私は、あわててその辺にあった袋にメモの用意をした。
「今度の番号は、1219だよ。」
1219、分かりました。1219ですね。
「うん、それを買って。」
分かりました、でもどうして、私に・・
「もうすぐ、わかるよ。じゃ。」
その瞬間、映像は消えた。
うそー、まただ。また、番号がきた。
ホントなのー。