仕事も終わって、開放感のまま私は、
今晩のため、また赤ワインを購入した。
「へへ、今晩も一人でお祝いだ。イエーイ。」
週末の夜をいつものようにテレビ三昧で過ごしながら、
私は、とても幸せな空気に包まれていた。
「お金だけがすべてじゃないっていうけど、
やっぱり、あると嬉しいよねー。」
私はワインも飲み干し、ソファの上でコテンと寝てしまった。
あー、ヤバイ、また寝てしまった。
今何時だろう。
うわー、2時半だ。
独身女が、化粧も落とさず寝てはマズイ。
おフロ、おフロっと。
「ふー、さっぱりしたー。
でも、また、目が覚めちゃったなー。」
この時間じゃ、なにも放送してないかなー。やっぱり。
それじゃ、宝くじチャンネルでも見るか。ハハ。
調子づいてた私は、
冗談のつもりでHDDの録画メニューを開けた。
『未来の約束 第二章』
あ、そうか、朝、消すの忘れてたんだ・・・、
まてよ、もう一度再生してみる?
今度は、見れたりして。
ワインの勢いのまま、私は再生ボタンを押した。
前のときと同じように、モザイク画面が反転した。
「あ!写った。」