
お祝いの赤ワインが効いたらしく
私は、どうやら、寝てしまったらしい。
「あー、眠ってしまったんだー。
待てよ。あれは、夢じゃないよね。」
私は、通帳をもう一度、確認した。
振込 タカラクジトウセンキン 4,200,000
くゥー、やっぱり、現実だ。
スゴイ。スゴすぎる。
時計を見ると、夜中の3時前だった。
「さて、シャワー入って、寝ましょう。」
私は、夜中からゴソゴソと起きだして、寝る準備を始めた。
シャワーから出ると、なんだかすっかり、目が覚めてしまった。
「まいったね。興奮しすぎて、目が覚めちゃった、
もう、起きてようかな。」
この時間じゃテレビも終わってるよね。
あれ?
テレビを見ると、赤いランプが二つ点いていた。
「あ、これ、録画してる。
もしかして・・・、また、あの映像かな?」
テレビのスイッチを入れた。
この時間の放送はありませんって書いてる。
なんで?
そうだ、HDDの追っかけ再生すれば、いいんだ。
よし。
あれ? 何も録れてない。
テレビの画面は、ただ、青いだけだ。
あ! 赤いランプが消えた。
録画が終わったんだ。
私は、録画表をチェックした。
やはり、何も入ってない。
なんなんだろう、これ。
やっぱり、中古品だから、
誤作動とかあるのかな。
ま、いいか。
通帳、通帳、フフン。何回見ても、現実だ。
何買おうっかなー。海外旅行にもいけるぞ。
私は、幸せの絶頂にいた。