【連載小説】 狙われた女  12話

 

 

振込 タカラクジトウセンキン 4,200,000

 

 
頭の中が、真っ白になった。

そして、確認した。

いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、

じゅうまん、ひゃ、ひゃくまん、

 

420万円!

 

まさか。

本当に・・当たっちゃった。ヘヘ。ヘヘ。ヘヘ。

 

周りの人の怪訝な顔を横目に、私は、銀行を飛び出した。

このとき、私の足は少し、宙に浮いていたかもしれない。

 

 

やった、やった、やったー。

 

 

午後は、有給を使って休ませてもらった。

皆のためにも、今の私は、迷惑だ。

早く、一人になりたかった。

 
イヒヒヒヒー、だめだ、笑いが止まらない。

きゃー、どーしよー、イヒヒヒヒー。

こんなことってあるんだ。

 

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