【連載小説】 狙われた女  9話

 

 

翌日、お昼休みに職場を抜け出して、

み○ほ銀行のATMに向かった。

 

「買わなきゃ絶対当たらない」

この言葉を呪文のように繰り返し、銀行についた。

 

別に悪いことするわけじゃないのに、

なぜだか、挙動不審になってしまう。

 

多少後ろめたさは、あるけれど、犯罪じゃない。

そうだ。これは、検証という行為だ。

あの映像の検証をするのだ。

 

いろんなことを自分に言い聞かせながら、

ATMの前に立った。

 

まず、キャシュカードを入れて、

えーと、暗証番号入れて、

次に、宝くじ購入を選択して、

よし!ナンバ○ズ4を選択。

 

よしよし、ここで、あの番号を入力っと、

 

「0.4.9.0」

 

それで、ストレートを選択して、OK,

後は、何口にするかだ・・

 

どうしよう、一口200円だから、

えーい、思い切って5口だ。

 

ちょうど、千円分だし、

きゃー、本当に当たったら、500万近くになるー。

 

なんだか、震えがきた。

終了を選択して、購入の伝票が出てきた。

 

「0.4.9.0」、ストレート、5口。

 

ついに、買ってしまった。

 

ヒヒヒ。やったー。

これで、後は夕方の発表を待つばかりだ。

 

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