「先生さようなら、皆さん、さようなら。」
あ~、終わった。なんという開放感だろー。
今までの、人生で、こんなにきついものは、
無かったな。
「シンちゃん、帰りましょ。」
ママだ。
「ねえ、ママ・・・、
保育園て絶対行かないとダメ?」
「どうしたのシンちゃん?
保育園でなにかあった?」
「んー、なんか、つまんない。」
「そうかー、でも、シンちゃんが、
お家でひとりでいるのもねー、
まだ、無理だし・・。」
「僕、大丈夫だよ。
レイも、セバスチャンもいるし、
一人でも平気だから。」
「そういうわけにも行かないのよ。
そうねー、じゃ今夜、パパと相談してみましょう。」
「本当? やった、やったー。」
「じゃ、晩ごはんのお買い物して、帰りましょう。
シンちゃん、何食べたい?」
「ええーとね、僕ね、ナス焼きと冷奴。」(おっさんか)
「・・・・・」