【連載小説】  第8霊人  8話

 

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「先生さようなら、皆さん、さようなら。」

 

 

あ~、終わった。なんという開放感だろー。

今までの、人生で、こんなにきついものは、

無かったな。

 

 

「シンちゃん、帰りましょ。」

 

 

ママだ。

 

 

「ねえ、ママ・・・、

保育園て絶対行かないとダメ?」

 

 

「どうしたのシンちゃん?

 保育園でなにかあった?」

 

 

「んー、なんか、つまんない。」

 

 

「そうかー、でも、シンちゃんが、

お家でひとりでいるのもねー、

まだ、無理だし・・。」

 

 

「僕、大丈夫だよ。

レイも、セバスチャンもいるし、

一人でも平気だから。」

 

 

「そういうわけにも行かないのよ。

そうねー、じゃ今夜、パパと相談してみましょう。」

 

 

「本当? やった、やったー。」

 

 

「じゃ、晩ごはんのお買い物して、帰りましょう。

シンちゃん、何食べたい?」

 

 

「ええーとね、僕ね、ナス焼きと冷奴。」(おっさんか)

 

 

「・・・・・」

 

 

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