
「それじゃ、ハーツさん、
保育園に着きましたよ。
覚悟はよろしいですか?」
「ああ~~、おゆうぎか~。
ほんとにグレてやるかな。」
「3歳児がグレても、怖くありません。
さあ、カシーラが、お待ちかねですよー。」
「カシーラって、向こうの記憶がなくても、
カシーラなんだよねー。なんなんだー。」
「おはよーございます。シンちゃん、
今日も先生とたくさん遊びましょうねー。」
「ハイ。」
「あれれー、お返事が小さいですねー。
もう一回ー。」
「ハイ。おはようございます。比嘉先生。」
「ハーイ。よくできました。」
あー、早く大きくなりたいー。
レーヴァさんが、猫に生まれ変わって、
レイとして暮らすようになった、
その一ヶ月後、
九官鳥に生まれ変わったテヴァが
やってきた。
一人では、心細かったようで、
しっかり、ウチに住み着いた。
みんなで、再会を喜んだが、
ただ、二人とも、前世の記憶は、
やがて消えていった。
今では、普通の猫と九官鳥だ。
猫と鳥にしては、変に仲がいい。
どこかで、覚えてるのかな。
シオデイとターレにはまだ会ってないが、
どうやら、近くにいるらしい。