
首里城に着いた私たちは、
東シナ海が見えるはずの
まだ暗い西側の海を見ていた。
陽子:
「少し、明るくなり始めたかな。
それじゃ、私が、言われたことを伝えます。
みんなの波動を集中するので、
指示をしたら合掌して待機してね。
あとの指示は、ネギマアからきます。」
だんだんと、
私たちの背中の方から夜が明け始めた。
ネギマア:
「そろそろ、来るぞ。
人工衛星は、東から西へ
動いているように見えるからね。
朝日の反射で、光るからすぐわかるよ。」
陽子:
「ネギマア、まだ指示は、こない?」
ネギマア:
「いや、オーケー、今来たぞ。
みんなに伝えてギーモ。」
陽子:
「分かった。
みんな、合掌して指先を海の方に向けて。
東の空から光ったものが、飛んでくるから
それに照準を合わせてねー。
それが、奴のいる人工衛星だから。」
ユイ:
「分かった。合わせるだけでイイのね?
気合とかいらない?」
陽子:
「こらこら、
別に人工衛星を
撃ち落とすわけじゃないから。
マークするだけよ。」
陽子:
「さあ、見えたよ。
あの光ってるやつだ。
みんな、あれに、指先をむけてー。
いいよ、ネギマアー!」
ネギマア:
「オーケー、よし、今だ!」