【連載小説】  第8霊人  3話

 

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「ふう、とりあえず、今朝も子供を通した。」

 

 

「通園時間ぐらいが、

ハーツさんに戻れる時ですからね。」

 

 

「もう、慣れたけど、

やっぱり、開放感はあるなー。

問題は保育園だよ。」

 

 

「ハハ、おゆうぎは、慣れました?」

 

 

「あれは、辛い。マジ通園拒否しようかな。」

 

 

「そんな事言ってると、カシーラに怒られますよ。」

 

 

「そうなんだよ、

なんで保育園の先生に生まれ変わるかなー。

だいたいねー、

僕が先に生まれ変わったのに

どうしてむこうが、年上なの?」

 

 

「ハーツさん、霊人界では、

こちらの時間の概念は通用しませんからね。

本人が選んだ人生が優先されますから。」

 

 

「まあ、わかっちゃいるんだけど、

レーヴァは、猫だし、

テヴァは、九官鳥、

なんでみんな近くにいるのよ。」

 

 

「やっぱり、ソウルメイトなんですよ。

そういえば、ターレとシオデイも

近くにいるみたいですよー。」

 

 

「マジ? まいったね。

でも、どうして、

今回は前世の記憶が消えないんだろ。

もう、三年経つのに。」

 

 

「本当、そうですよね。どうしてなんでしょう。」

(あんたが、原因。)

 

 

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