「あれ?何も変わらない。
別になにも変わってないよ。ギーモさん。」
「なんだって、何さん?」
「ギーモさん。
あ!陽子さんじゃない。
そうか、思い出した。
なるほど、そういうことか。」
「お久しぶりです。カーワさん。」
「はいはい、私はいま、第7霊人ってことね。」
「はい、その通りです。」
「でも、なぜ、陽子さん、
あ、ギーモさんたちの姿は見えないの。」
「ややっこしいから、陽子でいいよ。
私は、第8霊人になったから
ユイちゃんたち第7霊人からは
見えないの。声だけね。」
「そうか、ひとつ、上に上がったのね。」
「そういうこと。
それで、さっき説明したように、
現世で動いてくれる人たちを選抜して、
こうして来たってこと。」
「へー、そうなんだ。
それじゃ、私は、選ばれたんだ。」
「そいうこと。」
「他には誰がいるの?」
「レーヴァ、テヴァ、おいで。」
「ミャアー」「ピー」
「えー!この子たちなのー?」
「スイマセン、
長く生まれ変わってなかったので、
今世は慣れるためにって、上から・・」
「ネコがしゃべったー!」
「スイマセン、私も、同じ理由で・・」
「九官鳥が、しゃべったー!
って、この子は、よくしゃべってるか。」
「この二人は、
シンちゃんの護衛にまわってもらうから。」
「そうか、シンちゃんは、ハーツだ。」
「そう、保育園の比嘉先生が、カシーラ。
そして・・」
ピンポ~ン、ピンポ~ン。
「ただいまー。」
「涼介さん、が、ターレ。」
「全部思い出しましたよ。」
「これで、全員揃いましたね。」