【連載小説】  第8霊人  21話

 

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「あれ?何も変わらない。

別になにも変わってないよ。ギーモさん。」

 

 

「なんだって、何さん?」

 

 

「ギーモさん。

あ!陽子さんじゃない。

そうか、思い出した。

なるほど、そういうことか。」

 

 

「お久しぶりです。カーワさん。」

 

 

「はいはい、私はいま、第7霊人ってことね。」

 

 

「はい、その通りです。」

 

 

「でも、なぜ、陽子さん、

あ、ギーモさんたちの姿は見えないの。」

 

 

「ややっこしいから、陽子でいいよ。

私は、第8霊人になったから

ユイちゃんたち第7霊人からは

見えないの。声だけね。」

 

 

「そうか、ひとつ、上に上がったのね。」

 

 

「そういうこと。

それで、さっき説明したように、

現世で動いてくれる人たちを選抜して、

こうして来たってこと。」

 

 

「へー、そうなんだ。

それじゃ、私は、選ばれたんだ。」

 

 

「そいうこと。」

 

 

「他には誰がいるの?」

 

 

「レーヴァ、テヴァ、おいで。」

 

 

「ミャアー」「ピー」

 

 

「えー!この子たちなのー?」

 

 

「スイマセン、

長く生まれ変わってなかったので、

今世は慣れるためにって、上から・・」

 

 

「ネコがしゃべったー!」

 

 

「スイマセン、私も、同じ理由で・・」

 

 

「九官鳥が、しゃべったー!

って、この子は、よくしゃべってるか。」

 

 

「この二人は、

シンちゃんの護衛にまわってもらうから。」

 

 

「そうか、シンちゃんは、ハーツだ。」

 

 

「そう、保育園の比嘉先生が、カシーラ。

そして・・」

 

 

ピンポ~ン、ピンポ~ン。

 

 

「ただいまー。」

 

 

「涼介さん、が、ターレ。」

 

 

「全部思い出しましたよ。」

 

 

「これで、全員揃いましたね。」

 

 

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