
ユイちゃんは、陽子さんの
死のショックからまだ立ち直れずにいた。
「ううう~、陽子さーん!
私とシンちゃんを守るために
犠牲になってくれたのねー。
なんて、素晴らしい人なのー。
毎日ご飯食べさせててよかったー。」
(・・・・・・)
「コラ!私しゃ、鶴の恩返しか。」
「え?なに今の・・、きっと、空耳だわ。」
「空耳じゃない。わ・た・し。」
「え?陽子さん、うそ、
幽霊になっても、ご飯食べに来るの?」
(・・・・・・)
「あのね、そうじゃなくて、
ユイちゃんに報告があってきたの。」
「本当に、来ちゃったのー。
早く成仏して下さいー。
観自在菩薩・・
あれ?なんだっけ。」
「私に、般若心経かい。
遊ばないで話聞いて。」
「はい。」
陽子さんは、これまでのいきさつを
ユイちゃんに伝えました。
「えー!本当なんですか?
霊人界って、黒幕って・・。」
「ねえ、ネギマア、
もうめんどくさいから、
記憶戻しちゃって。」
「ええ?
お友達の幽霊もいるのー。
観自在菩薩・・」
「もう、それは、いいって。
どうせ、覚えてないクセに。」
「ハハ、バレたか。」
「そうだね、それじゃみんなの記憶戻しますね。」
閃光が走った。