
「陽子さん、朝ごはんは? 食べるー?」
「えー、いいのー。じゃあ、頂く。」
「毎日食べてるくせにィ。」
「いやあー、ユイちゃんお料理上手だからー。」
「まあ、お陰様で、
心ちゃんを保育園まで送ってくれるから
助かってますけどねー。」
「私も、ユイちゃんみたいな、
お母さんがほしいなー。」
「そんな、娘は、いりません。」(キッパリ)
ウチは、旦那様の涼介さん、息子の心、
猫のレイ、九官鳥のセバスチャンという、
家族構成だ。
そして、小姑のような、陽子さん。
心が生まれてから、毎日、ウチに来る。
「シンちゃん、そろそろ時間よ。
それじゃ、陽子さん、お願いしまーす。」
「はーい。」「はーい。」
「いってきま~す。」
「いってらっしゃ~い。」
ふう、とりあえず、朝の戦争は終わった。