【連載小説】  第8霊人  17話

 

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「ごちそうさまでした。

本当に、ユイちゃん料理がお上手。

これ、マジだかんねー。」

 

 

「はいはい、ありがとうございます。

明日の朝定食も準備してお待ちいたしております。」

 

 

「ハハ、でも本当に、ありがとうな。」

 

 

「な、なに、ちょっと気持ち悪いんですけど。」

 

 

「そんじゃ、帰るよ。」

 

 

「シンちゃん、一緒にお見送りしましょう。」

 

 

「はーい。」

 

 

「そんじゃ、抱っこね。

駐車場は、危ないから。」

 

 

「でも、幸せそうでよかったね、ユイちゃん。」

 

 

「うん、ありがとう。

陽子さんのお陰よ。

こうしていると、あっという間の・・」

 

 

「あ!ユイちゃん危ないー!どいてー!」

 

 

 

キキーッ!ドーン!ガシャーン。

 

 

 

「シンちゃん、シンちゃん、大丈夫?」

 

 

「うん、大丈夫。」

 

「よかったー。

あ!陽子さんは?

えー!ウソー!

だ、誰かー救急車をー!

陽子さん、陽子さん、しっかりしてー。」

 

 

「ああ、ユイちゃん。無事?」

 

 

「うん。」

 

 

「シンちゃんも?」

 

 

「うん、大丈夫。」

 

 

「そうか、よかった。」

 

 

「陽子さん、いま、救急車呼んだから、

大丈夫よ、がんばって。」

 

 

「あー、イヤ、首の骨やっちゃたなー。

動けないや・・

ゴメンな。先にいくよ。」

 

 

「ええー、ウソー、

陽子さんしっかりしてー。

死んじゃダメー。」

 

 

「じゃ、またね。・・・サ。」

 

 

「イヤだー。陽子さん、陽子さーん!」

 

 

 

よし、よし、よくやった。

フェフェフェ。

 

これで、少しは気が晴れたわい。

ギッタンギッタンにしてやった。

(やっぱり、こわくない)

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