「ごちそうさまでした。
本当に、ユイちゃん料理がお上手。
これ、マジだかんねー。」
「はいはい、ありがとうございます。
明日の朝定食も準備してお待ちいたしております。」
「ハハ、でも本当に、ありがとうな。」
「な、なに、ちょっと気持ち悪いんですけど。」
「そんじゃ、帰るよ。」
「シンちゃん、一緒にお見送りしましょう。」
「はーい。」
「そんじゃ、抱っこね。
駐車場は、危ないから。」
「でも、幸せそうでよかったね、ユイちゃん。」
「うん、ありがとう。
陽子さんのお陰よ。
こうしていると、あっという間の・・」
「あ!ユイちゃん危ないー!どいてー!」
キキーッ!ドーン!ガシャーン。
「シンちゃん、シンちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
「よかったー。
あ!陽子さんは?
えー!ウソー!
だ、誰かー救急車をー!
陽子さん、陽子さん、しっかりしてー。」
「ああ、ユイちゃん。無事?」
「うん。」
「シンちゃんも?」
「うん、大丈夫。」
「そうか、よかった。」
「陽子さん、いま、救急車呼んだから、
大丈夫よ、がんばって。」
「あー、イヤ、首の骨やっちゃたなー。
動けないや・・
ゴメンな。先にいくよ。」
「ええー、ウソー、
陽子さんしっかりしてー。
死んじゃダメー。」
「じゃ、またね。・・・サ。」
「イヤだー。陽子さん、陽子さーん!」
よし、よし、よくやった。
フェフェフェ。
これで、少しは気が晴れたわい。
ギッタンギッタンにしてやった。
(やっぱり、こわくない)