【連載小説】  第8霊人  16話

 

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「へえー、そんなことが起きてたんだ。

ギーモさん大活躍だね。」

 

 

「ありがとうございます。ハーツさん。

これで、いよいよ、黒幕が出てくると思いますよ。」

 

 

「でも、大丈夫なの?

そいつ、サタンって名乗ってるんでしょ。」

 

 

「いやいや、それは、ありえません。

本物なら、こんな小細工はしてきませんよ。

 

ま、たまたま商売がうまくいった成金霊てとこでしょ。

大物気取りってやつ。

もうすぐ、化けの皮が剥がれますよ。」

 

 

「ギーモさん強いな。でも、気をつけてね。」

 

 

「はい。そうします。」

 

 
「ただいまー。」

 

 

「いらっしゃーい。」

 

 

「って、私のウチなんですけど。」

 

 

「ハハ、シンちゃんの子守をしていたわけ。サ。」

 

 

「はいはい、今日の、メニューは、

シンちゃんのリクエストで、がめ煮です。」

 

 

「おお、いいね~。シンちゃん、渋い好みだね。」

 

 

「シブすぎです。

まったく、居酒屋じゃないんですから。

ふつう、ハンバーグとかそんなんでしょう。

3歳児は。

何なの、昨日は、ししゃもだったし。」

 

 

「ちょっと一杯やりたくなるよね。」

 

 

「コラ、そんな言葉教えない。

すぐ、真似するんだから。」

 

 

「僕は、お茶でいいよ。」

 

 

「だからー、3歳児はそんなにお茶も飲まないのー。

ほんとに、熱いお茶すきなんだから。

なんなのいったい。」

 

 

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