「へえー、そんなことが起きてたんだ。
ギーモさん大活躍だね。」
「ありがとうございます。ハーツさん。
これで、いよいよ、黒幕が出てくると思いますよ。」
「でも、大丈夫なの?
そいつ、サタンって名乗ってるんでしょ。」
「いやいや、それは、ありえません。
本物なら、こんな小細工はしてきませんよ。
ま、たまたま商売がうまくいった成金霊てとこでしょ。
大物気取りってやつ。
もうすぐ、化けの皮が剥がれますよ。」
「ギーモさん強いな。でも、気をつけてね。」
「はい。そうします。」
「ただいまー。」
「いらっしゃーい。」
「って、私のウチなんですけど。」
「ハハ、シンちゃんの子守をしていたわけ。サ。」
「はいはい、今日の、メニューは、
シンちゃんのリクエストで、がめ煮です。」
「おお、いいね~。シンちゃん、渋い好みだね。」
「シブすぎです。
まったく、居酒屋じゃないんですから。
ふつう、ハンバーグとかそんなんでしょう。
3歳児は。
何なの、昨日は、ししゃもだったし。」
「ちょっと一杯やりたくなるよね。」
「コラ、そんな言葉教えない。
すぐ、真似するんだから。」
「僕は、お茶でいいよ。」
「だからー、3歳児はそんなにお茶も飲まないのー。
ほんとに、熱いお茶すきなんだから。
なんなのいったい。」