陽子さんは、その日のうちに、
志保出くんと会ってアプリの制作にかかった。
担当の志保出くんは、
やはり、シオデイの生まれ変わりだった。
(なるほど、近くにいるよ。)
当然、前世の記憶はなかったが、
やはり、同じ第7霊人だけあって
すぐに打ち解けることができたようだ。
「ねえ、平良さん、
待受画面に仁王像とかどうですか?」
「んー、いいんだけどね、
それは、第二弾でイイかな。
とりあえず、般若心経がメインで、
浄化が目的だから。
仁王像だと、完全に魔よけになっちゃうし。
寄り付かないとマズイしな。」
「そうですか、それでは、お守りの画像で、
その中に般若心経が隠れてる感じはどうですか。」
「うん、それ。できるだけ、
シンプルなほうがイイね。」
「わかりました。これでしたら、
2,3日で、できちゃいますね。」
「本当。じゃ、細かいことは、
シオ・・いや、志保出くんに任せるから、
早速つくっちゃって。」
「了解です。おまかせ下さい。」