【連載小説】  第5霊人  67話

 

 

「さあ、ハーツさん、邪魔者は消えました。」

 

「ギーモさん、こんにちは。いつも、すいません。」

 

「今日は、ネギマアからの話で、

レーヴァさんたちが、生まれ変わるということを聞きました。」

 

「本当ですか。レーヴァさんか、懐かしいな。」

 

「どうやら、彼もグループが近いらしくて、

 

私たちの近くに生まれ変わるようですよ。」

 

「え? そうなんですか。

でも、彼は久しぶりの人生なんで、

ちょっと、苦労しそうだなぁ。」

 

こうして、ギーモさんが、

向こうの情報を持ってきてくれるので、

記憶が無くなるどころか、

かえって向こうのことに詳しくなってしまった。

 

 

「ピンポーン、ピンポーン。」

 

「ただいまー、パパでちゅよー。」

 

「おかえりなさい。涼介さん、

お風呂にしますか?ご飯にしますか?それとも、寝る~?」

 

「寝る寝る、ガルルゥー。」

 

「ハイハイ、サカらない。サカらない。

ユイちゃんは、後でねー。」

「なーんだ。つまんないの。」

(まだ新婚だからね)

 

「みゃー、みゃー、みゃー。」

 

「あら? 猫の鳴き声だ。」

 

「あ!忘れてた。そうそう、子猫がついてきたんだよ。

なんか、妙に必死に鳴くんだよね。」

 

「へー、猫にモテるんだ。」

 

「こらこら、青年実業家にむかって。

私は、結構モテるのだぞ。」

 

「ハイハイ、で、子猫は?」

 

「あ、そうだった、玄関までついてきたんだ。

まだ、いるかな。」

 

「みゃー、みゃー、みゃー。」

 

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