
春が終われば、夏が来る、もうすぐ、秋だな。
今世に生まれ変わって、六ヶ月が経った。
肉体的には、おすわりができるようになった。
記憶はまだある。なんか、今回は、長い気がする。
こんなに、記憶って残ってたかなぁ。
それには、ひとつ理由があった。
「ピンポーン、ピンポーン。」
理由がこれだ。
「おばんでーす。陽子ママでちゅよー。」
ギーモさんが、退院以来、毎日遊びにくるのだ。
「陽子さん、また来たのー。」
「来るサー。もう、母親も同然サ。」
「母親って、オッパイも出ないくせに。」
(なんかコワイ)
「そのかわりに、お話相手はできる。サ。
あんたは、今のうちに、お買い物しておいで。」
「それは、助かるのよねー。それじゃ、いってきますか。」
「そうそう、シッシッ。いってらっしゃいー。」
「それでは、いってきますね。よろしくお願いしますー。」