【連載小説】  第5霊人  63話

 

 

「え!それでは、ユイちゃんが奥様なんですか?」

 

「そうなんです。

彼女には、前世の記憶は、もう、無いんですけど。」

 

「そうでしたか。ハーツさんが、

今世に生まれ変わることは、

ネギマアから聞いていたんですが、

ユイちゃんが、奥様でしたか。」

 

「ええ、これも、運命なんだともう受け入れてますよ。」

 

「ユイちゃんは、第7霊人なんですね。」

 

「はい。わたしの、先輩です。

今では、母親でもあります。ハハ。

 

あれ?そういえば、ギーモさんは、どうやって、

ネギマアさんと連絡を取っているんですか?」

 

「はい、彼は、前世で、私の夫でした。

ハーツさんと逆のパターンです。

私の修行で深層心理のなかで、

会話することができるようになりました。」

 

「ネギマアさんが、ギーモさんのご主人だったんですかー。

いやー、私たちは、なんて近いんだ。

あーそれで、むこうのことが、分かるんですね。」

 

「はい。それと、こちらで、人助けをすることで、

霊格をあげることもできますよ。

私も、今は、第7霊人です。」

 

「それはスゴイ。やっぱり、そういう縁があったんですね。」

 

「はい、私たちは、皆、同じグループの、ひとつのようです。」

 

「ギーモさんとは、また今世で、

出会えるように思っていたのですが、

上の方がサービスしてくれたみたいですね。」

 

「それだけでもないですけど。ヒヒ。

 

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