
「私、シンちゃんの相手してるから、トイレいくならどうぞ。」
「あ、ありがとうございます。
それじゃ、ちょっとネイチャーコールということで」
(出産は、女をオッサン化する)
「どうぞ、ごゆっくり。」
「は~い。」
「さてと、やっと、邪魔者は消えましたね。
ハーツさん。ごぶさたしてます。」
(邪魔者って)
「お久しぶり。ギーモさん。
でも、まさか、こんなかたちで、
生まれ変わるなんて、思いませんでしたよ。」
「まだ、前世の記憶があるから、
やりにくいのではないですか?」
「最初は、そう思ったけど、案外平気ですよ。
疲れてすぐ寝ちゃうし。」
「向こうでいろいろあったようですね。
前にお会いした時よりも、
はるかに、霊格があがっていらっしゃる。」
「そうなんです、女房に追いつくために、
第7霊人になりました。」
「わー。すばらしいですね。
それで、奥様とはお会いになれましたか?」
「ええ、・・・・・。」
「ん?・・・なにか、ありましたか?」
「実は、今世は、女房の子供として生まれ変わったんですよ。」
「え!それでは、ユイちゃんが奥様なんですか?」