【連載小説】  第5霊人  61話

 

 

「キャハハハー。」

 

「えー、もう、笑った。気に入ったのかな?

でも、笑うの早過ぎない?」

 

「きっと、まだ、前世の記憶があるんだよ。」

 

「まさかー。偶然ですよー。」

 

「屋比久君とも相談してみて、タブン、気に入るよ。」

 

「分かりました、今晩さっそく、相談してみます。」

 

その夜・・

 
「『シン』かー。『屋比久心』ねー。

いいねー、なんかこの子にピッタリかも。」

 

「でしょー。私も、イイと思う。・・決まりかな。」

 

「よし、『シン』で決まりィ。」

 

こうして、私の今世での名前が決まった。

私も、気に入っている。

 

 
「シンちゃーん、遊ぼー。」

 

「あら、陽子さんまたきたんですかー。」

 

「なんだ、迷惑そうじゃないか。」

 

「っていうか、今朝きたばかりですよー。」

 

「まあ、そういうなって、

私はこの子の、ゴッド・ファーザーだぞ。」

 

「なんか意味違う気がするけど、確かに、名付け親です。」

 

「だろ、だから私にはだっこする権利がある。サ。」

 

「はいはい、それじゃ、シンちゃん、

ゴッドねーちゃんにだっこしてもらいなさい。」

 

「コラ、誰が和田アキコだ。」

(古すぎて誰も知らない)

 

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