
「見て、見て、この子、もう、寝言言ってるみたい。」
「たぶん、前世の記憶だな。なーんちゃって。」
(偶然あってる)
「なんですかそれ。変なパパでちゅねー。」
翌日・・・
「おばんでーす。」
「あ、陽子さん、こんにちは。」
「頼まれてた、この子の名前できたよ~ん。」
「え、ホントですか?教えて、教えて」
「コラコラ、がっつくでない。
それでは、発表します。
『心』と書いて『シン』と呼びます。
つまり、『屋比久 心』君です。ジャーン」
「『シン』かー。
うん、陽子さんこれイイ。
なんか、ピッタリな気がする。」
(そりゃね)
「屋比久という姓が3文字なんで、
漢字一文字がバランスがいいと思う。サ。
それと、ハーツだからね。ヒヒ。」
「漢字のバランスは、分かりますが、なんです、ハーツって。」
「ん~、英語にしても、カッコいいかと思って、サ。ヒヒ。」
「そうか、そこまで、考えてくれたんだ。」
(ナイナイ)
「ためしに、赤ちゃん呼んでみィ、びっくりするから・・
ね、ハーツちゃん。ヒヒ」
「本当だ。なんか、きょとんとした。」
コラコラ、遊ぶんじゃない、ギーモさん。
でも、『シン』は、気に入ったよ。
ありがとう。