
そうか、親子なんだ。
この女性は、どんな、顔なんだろう。
「見てみて、私の顔、一生懸命に見てるー。かわいいー。」
あー、そう取るか。
「やっぱり、母親の顔を最初に覚えるのよー。」
ってか、まだ、見えてないし。
「はい、パパでちゅよー。」
そうか、おやじもいるんだった。
こいつは、誰なんだろ。
やっぱ、前の記憶は、
早く消えないとややっこしいな。
おやじより、精神的に大人なガキなんて、
かなり、やりずらいし。
それと、赤ちゃん演じるのも、めんどくさいなー。
とりあえず、泣いとくか。
「オギャー、オギャー」
「あれー、お腹ちゅきましたかー。
ユイちゃんオッパイじゃないかな。」
「チョット待ってねー。ママも食べてましゅからねー。」
(あいかわらずだね)
お!オッパイはいいなー。
なんかほっとする。
あー、また眠くなってきた。
「かわいいー!オッパイ飲みながら寝ちゃった。」