【連載小説】  第5霊人  56話

 

 

「なんだって、それじゃ、

私は、お前の子供として生まれ変わったのか?」

 

「そうです。肉体的には。

でも、これで、また一緒ですね。」

 

「そんな、ストーリーなの?

まだ、正直ピンとこないんだが・・」

 

「私は、あなたより、少し早く生まれ変わりましたので、

再び一緒になるには、この方法しか無かったんです。

 

この女性には、といっても今の私ですが、

私の前の記憶は、ありません。

 

今、前の私の記憶は、潜在意識にいて、

あなたに話しかけています。」

 

「というと、潜在意識のなかでは、伝わるということなのか?」

 

「そうです。あなたの新しい肉体は、

成長とともに、あなたの今の記憶を無くします。

 

それでも、もっと深いところで、

私たちは、繋がっているんです。

 

でも、前の記憶で会話をするのは、これで最後です。

そういう、ルールなんです。」

 

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