
何か、まぶしい光に目がくらんだ。
そうか、生まれたんだ。
まだ、何も、見えんな。
「ハーツさん、お幸せに。」
ネギマアさんの声が聞こえた。
さて、またイチからスタートだ。
でも、しばらくは動けないから、ゆっくりしよっと。
「ユイちゃん、おめでとう。がんばったねー。」
「ありがとー、陽子さん、本当に死ぬかと思いました。」
(やっぱり)
「はい、ハーツちゃん、お久しぶりー。
また、会いマチタねー。」
え? ドキッ! 誰?
「ギーモおねえさんでちゅよー。」
「陽子さん、何しゃべってるんですか?」
「まぁ、いいからいいから。」
あ!この人、あの時のユタの女の人だ。
ギーモさん。ハハ。そうかー。
「おおきくなったら、一緒になろうねー。」
「こらこら、新生児をナンパするな。」
どうやら、楽しい人生になりそうだな。