【連載小説】  第5霊人  52話

 

 

「ハーツさん、どうしますか?このボディを押さえますか?」

 

「はい、お願いします。こうなったら、早いほうが良いかと。」

 

「分かりました。このボディをキープします。

生まれ変わる日は、明日です。」

 

「明日ですかー。なんだか、生まれて死んで、

また、生まれて・・

もう、頭がこんがらがってきそうです。ハハ」

 

「ハーツさん、今度の人生は、すばらしい人生ですよ。

ゆっくり、してきて下さい。」

 

「ありがとうございます。

あ、でも、人生レポートの提出はいいんですか?」

 

「第7霊人からは、人生レポートは、自分で書かないんです。

過去の個人個人の人生経験を見て、上の霊人界の人が決めます。

ハーツさんの場合、ハードな人生をたくさん経験してますので、

いままでより、かなり楽な人生になると思いますよ。」

 

「本当ですか?

あの、上の霊人界の人っていうのは、

第8霊人界の方なんですか?」

 

「いえいえ、もっともっと上の存在です。」

 

「まさか、神様?」

 

「そう、思ってもらっても、良いんじゃないですか?

私も、そこまでは、知らないんです。」

 

「へー、そうなんだ。

なんだか生まれ変わるのが

初めて楽しみになってきました。」

 

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