【連載小説】  第5霊人  49話

 

 

「あのー、ネギマアさん、教えていただきたいことがあります。」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「実は、死に別れた女房のことなんですが、

この第7霊人界にいると聞いたものですから・・・」

 

「ああ、そうでしたか。」

 

「それで、調べてもらうことはできますか?」

 

「ハーツさん、同じ霊格人同士ですから、

調べなくても、もう同調してますよ。」

 

「と、おっしゃいますと?」

 

「奥様をイメージするだけで、会うことができます。

簡単です。やってみてください。」

 

「イメージですか? あれ? 

おばあちゃんの彼女しか浮かばない。

ハハ、まずいですね、コレ。」

 

「お二人が初めて出会ったシーンを思い浮かべてください。

それで、同調しますよ。」

 

「そうなんですか。えーと、あれは、確か、

小学校の5年生の時かな・・」

 

「・・・・・・」

 

「あら? 同調しませんね。」

 

「もしかして・・・」

 

「え? なんですか?」

 

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