【連載小説】  第5霊人  43話

 

 

「クタクタです。

実際、身を持って生きて、

自ら命を絶ったわけですから。

でもこれ、自殺ですけど、問題ありませんか?」

 

「これは、悪い人生のサンプルですから、

ハーツさんには、何も、問題ありません。

むしろ、感謝されます。」

 

「そんなもんですかね。」

 

「まあ、今日はゆっくり休んでください。

2日後に次の人生をスタートします。」

 

「鬼。」

 

「まあ、慣れますよ。記憶は無くなりますから、大丈夫。」

 

もう! 大丈夫じゃないよー。

 
最低のストーリーだった。

 
うわーーーーぁ! はぁ、はぁ、はぁ・・・

 

「はい、お疲れ様、さあ、あと一回で終了ですよ。」

 

「・・・・・・・もう、イヤだ! 向こうに行きたくない。」

 

「はいはい、いってらっしゃーい。ホイッと。」

 

「悪魔ー!」

 

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