
しかし、何なんだこの連中。
こっちに仕事させて、
ちゃっかり自分たちのポイント貯めるなんて。
しかも、これで、霊格まであがるなんて。
いくら、こちらのルールがあるっていっても、
完全に公務員体質だ。
なるほど、生まれ変わりたくないわけだ。
そうと決まったら、すべては、早かった。
話を聞いた2日後には、
最初のサンプル人生として生まれていた。
それは、孤独な人生だった。
両親は、物心付かないうちに亡くなり、
親戚をタライ回しにされ、最後に命を絶つというものだった。
「うわーーーーぁ! はぁ、はぁ、はぁ・・・」
気がつくと、レーヴァが迎えてくれていた。
「お疲れ様でした。ね? あっという間でしょ?」
私にとっては、そんなものじゃなかった。