【連載小説】  第5霊人  30話

 

 

「彼らは、何霊人ぐらいなんですか?」

 

「そうですね、かなり高いですね、8から9霊人ですね。」

 

「でも、おもしろいですね。

こちらでは、会えない人たちなのに、

3次元の世界では、一緒に生きているんだ。」

 

「そうです。上の次元の人たちは、

自分より下の魂を引き上げるお役目があるみたいです。

そうして、自分もさらに高いところへ上がっていく・・

私が分かるのは、それぐらいですかね。」

 

「レーヴァさん、ありがとうございます。

勉強になりました。」

 

そうか、人生レポートは、そういった書き方もあるんだ。

 

レポートを書く段階で

そこまで考えている人たちがいるんだ。

 

「言い忘れましたが、ハーツさん、

あまり、無理な目標は、書かないほうが良いですよ。

自殺する人は、目標を高くしすぎて、

自分を見失った方が多いですから、

ゆっくり、ゆっくり生きましょう。」

 

「そうかー。今の自分のレベルに合った、

レポートを書かないとダメなんだ。」

 

「逆に、簡単すぎても、カシーラが通しませんから・・

ハハ、彼女コワイですよ。」

 

「あれ、彼女は、《生前課》では?」

 

「彼女は、《生前課》《再生課》《来世課》の統括本部長です。」

 

「ホント、こわそ。」

 

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