【連載小説】  第5霊人  26話

 

 

「それは、良かったですねー。」

 

「いや、コレが結構めんどうで・・、

霊格の低い方とお話をするのが、大変疲れます。

そういう方は、権力とか、お金とか、名誉だとかに

価値を置かれていますので、

まあ、向こうにいけば、分かる事なんですが、

こちらでは、回りの方に迷惑をかけてます。」

 

「なんどか、生まれかわらないといけませんね。」

 

「はい。『バカは死ななきゃ治らない。』とは、言いえて妙です。」

 

「あははははー、あなたは、おもしろいー。

生かしておくのがもったいない(なんだ?)

はやく、こっちへいらっしゃいよー。」

 

「それは、死へのいざないですか?」

 

「ギャハハハー、お腹がいたいー(ないけど)

死ぬー(死んでます)

なんか、僕、悪霊みたいキャー。

オイデ、オイデなんつって。」

 

間違いなく、変な会話だ。

 

でも、分かる気がする。

 

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