
「お疲れ様でした。」
その女性は、そう、声をかけてきた。
「え? 私が見えるのですか?」
「はい、私はユタ、霊媒師ですから。」
「びっくりしたなー。幽霊を驚かせるなんて・・ハハハ」
「失礼いたしました、あなたが、
かなり得をつまれた方だとお見受けしたものですから、
つい、声をかけてしまいました。」
「いえ、まだ、私は、5霊人です。」
「それでは、私と一緒ですね。」
「あ、あなたも5霊人なのですか?」
「はい、今の人生を終えると6霊人になります。」
「ああ、それで、波動が同調するのですね。」
「ええ、本来、向こうでの記憶は、
生まれ変わって2年も経つと忘れてしまうのですが、
この仕事の修行で、すっかり思い出してしまいました。」