「ま、でも、次の人生や、
天国までの道を理解されると元気になられます。」
「確かに、向こうでは、やることが多いですよね。
そして、天国までの道のりを考えると、
落ち込んでばかりもいられませんね。」
「その通りです。ハーツさんは、5霊人ですから、
飲み込みが早くて助かります。
前に、ペナルティで2霊人を担当したときは、大変でした。
もう、ペナルティは、ごめんです。」
葬式は、厳かに終わり、私も自宅を後にした。
もう少し、このあたりを見ておくか。
肉体も無いのに、散歩というのも変だが、
入院生活が長かったので、とても、懐かしく思えた。
人生レポートを見ると、やり残したこともあったが、
ほとんどの事は、達成した人生だった。
5霊人か。
まだ、半分というところだな。
自宅の近くを歩いていると、
正面から歩いてくる女性と目が合ったような気がした。