【連載小説】  第5霊人  22話

 

 

それではと、まず、そうだなあ、

孫の顔を思い出して・・、

 

キン。

 

小さな金属音が聞こえた。

 

え? あれ? 

ここは・・、ウソ・・・。

 

そこは、生前、暮らした、

なつかしい我が家の前だった。

 

ほんとうだ、簡単に移動できるんだ。

 

長い時間がたったと思ったんだけれど、

これから、俺の葬式か。

 

オイオイ、なんか、ドリフのコント見てるみたいだ。ハハ。

 

はあー、自分の葬式が見れるなんて、考えたこともなかったな。

 

ああ、皆、来てくれたんだ、ありがとう。

お世話になりました。

 

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