それではと、まず、そうだなあ、
孫の顔を思い出して・・、
「キン。」
小さな金属音が聞こえた。
え? あれ?
ここは・・、ウソ・・・。
そこは、生前、暮らした、
なつかしい我が家の前だった。
ほんとうだ、簡単に移動できるんだ。
長い時間がたったと思ったんだけれど、
これから、俺の葬式か。
オイオイ、なんか、ドリフのコント見てるみたいだ。ハハ。
はあー、自分の葬式が見れるなんて、考えたこともなかったな。
ああ、皆、来てくれたんだ、ありがとう。
お世話になりました。