【連載小説】  第5霊人  11話

 

 

「あのう、レーヴァさん、実はお願いがあります。」

 

「なんでしょう?」

 

「はい、私は、8年前に女房を亡くしまして、

今、彼女は何処にいるのか調べることはできませんか?」

 

「ああ、それねー。みんなそれ聞くんですよー。

役所のメモリー見れば分かるんですが、

そこの担当のターレってのがめんどうでして、

私も、苦手なんですよー。」

 

「そこをなんとかなりませんか。」

 

「んー、こればかりは。ターレに借りつくりたくないしなあ・・。」

 

「あ!私の名前先に言ったこと話ちゃうかなー。」

 

エエエエェェェーーーー、止めてください。

せっかくためたポイントが減らされてしまうー。」

 

「でしょ。だから、お願い。一生のお願い。」

(死んどるけど)

 

「えーー、マジですか? んーー、やっぱり、イヤです。」

 

カシーラって、こわそっ」

 

「ダメーーーー、カシーラは絶対だめ!彼女は鬼です。」

(いいのか)

 

「わかりました、わかりましたよー。

それでは、なんとか調べてみます。」

 

「ありがとー。さすが、苦労人。」

 

「変なほめ方やめてください。

今回だけですよ。特別ですからね。」

 

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