【連載小説】  第5霊人  10話

 

 

この次元制では、違う次元の人とは、接触できない。

 

つまり、ここに、いるひと? たちは、

皆、5霊人ということだ。

 

ハーツさん、その姿はもういいんじゃないですか?」

 

そういえば、私の姿は死ぬ直前の老人のままだった。

 

「え?でもどうすればいいんですか?」

 

「簡単ですよ。ただ、イメージするだけです。

ハンサムな役者さんでも、美しい女性でも、

なんでも、アリです。」

 

「へー、そうなんだ。」

 

「ま、姿かたちは、この次元では、意味ありませんけどね。

ジョニー・デップは100人はいます。ハハ」

 

「たしかに、ここでは何霊人であるかが、

意味があるということですね。」

 

「その通りです。」

 

「じゃ、私は、知り合いが分かりやすいように、

この間の人生の、若いときの姿にします。」

 

「それが、よろしいかと・・

でも、残念ながら次元の違う方とは、会えませんよ。」

 

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